レビュー
第1章では、北川景子さん演じる富田麻美、
第2章では、千葉雄大さん演じる、第1章で天才ブラックハッカー浦野氏を逮捕した刑事・加賀谷学を主演に迎え、
そして最終章の今作では、満を持して、成田凌さん演じる天才ブラックハッカー・浦野善治を主演に迎えて描かれます。
スマホを落としたことで、天才ブラックハッカー浦野氏にハッキングされ、浦野氏はそれを巧みに使って人の心理を操り、最悪の場合命の危険も。
ハラハラドキドキな展開と、浦野氏を演じる成田凌さんの怪演も、この映画シリーズの見どころのひとつです。
第2章の最後は、浦野氏が脱獄して韓国に向かうシーンでしたが、
最終章では浦野氏が韓国に潜伏しているところから始まります。そして、反政府組織の計画に誘われて・・。(続きはぜひ映画を見て確認してみてください)
水面下で浦野氏が進める国家を揺るがすサイバーテロと、それを近くで監視するスミン。
2人には共通点あり、少しずつ距離も縮まっていきますが、その先には、これまでのシリーズと同様、
「誰かを守りたい」
という強い想いにたどり着きます。
そして、浦野氏は最後にこう言い残すーー。
「こんな自分でも愛してくれる人がいると思えた時には、(狂気的な殺人を犯した)自分でも、まともな人間に思えた」と。
スマホの登場で世界は大きく変わったけれど、
大切な人を守りたいーー。
その気持ちや行動は人々の中に変わらずに存在するのだと改めて感じました。
また、スマホやインターネットを使うことで、その気持ちを言葉にしたり、行動に移したりしやすい世の中になりましたが、
大切な人の大切なデータを守ることも「大切な人を守りたい」に繋がってくるのかなと思いました。