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劇場版トリリオンゲーム
2024年制作
レビュー
ドラマ版では、トリリオンゲームを立ち上げた天王寺ハルと、心優しい凄腕エンジニア・平学(ガク)が資金ゼロ・事業計画ゼロの状態から起業し、
ハッカー大会、ECサイト、花ビジネス、ホストクラブ、スマホゲーム、動画配信サービス、キャッシュレス決済と、あらゆる事業に挑戦し、巨大企業「ドラゴンバンク」と覇権を奪い合う攻防戦が毎回テンポ良く描かれました。
最終話では「ドラゴンバンク」買収まで辿り着きましたが、そこから映画では世界に進出するために、カジノの立ち上げに奔走することに・・。
カジノ誘致に対する地域の同意や、ライバル企業との誘致合戦ーー。
ドラマで見たハラハラドキドキ感が、映画館の音響で増幅されて、より一層楽しめました。またドラマ版で出演していたゲストも総動員で出演し、どこか2年前のドラマ版の面影を感じながらも、ドラマ版を圧倒的に超えるスケールでハラハラドキドキする作品でした。
個人的に印象に残ったのは、
ラモーナから「上を目指すなかでいつかガクと別れることになる」と告げられ、ハルが「あいつ(ガク)を信じているので」と切り返したシーン。最後には「こいつ(ガク)とならゼロからやり直せる」というセリフと重なって心に響きました。
さらに、お金の力であらゆるものを自分のものにしたい大富豪ウルフのもとで働くラモーナに対して、ハルが「お金で人生まで支配されることはない」と告げるシーンと、最後の大勝負のシーンがリンクして、鳥肌が立ちました。
ポーカーフェイスや演技によるハッタリの先に待ち受ける結末やいかに・・。