要約・所感
会社という組織は何のために存在して、どのように発展してきたのか
会社や会社員として働くことの意味を、NHKで週間こどもニュースを担当していた池上彰さんが解説した一冊です。
僕自身、NewsPicsの記事などを読んだりする中で、ある程度は分かっているつもりでしたが、 この本を読むと自分が知らないことの方が多く、会社が合理的な組織だということに気付けました。 会社は変化に対応し続け、常にお客さんの求めるものに応えて成長しています。 この本では多くの人が知っている企業を取り上げて会社とは何かを説明されているので理解しやすくなっています。
僕が本書の中で特に印象に残ったのは次の3つ。
会社には寿命がある。会社は時代に合わせて、作っていくものもどんどん変わっていきます。 変えていかなければ、その会社にはいつか寿命がきてしまいます。 大きく中身が変わることによって、名前が変わることもありえます。それによって再び会社は生き返り、またどんどん伸びていく可能性が出てきます。
ブランド企業に急成長し、人気が出て、いわゆる高学歴の社員が増えた会社というのは、 実は意外に将来性がないのかもしれないのです。その会社は、 会社としての成熟期をすでに迎えている、ということになります。
ぜひ会社以外の人生も持ってください。(中略)つまり、会社での1日の仕事が終わった後の夜の時間をどう過ごすのか、 土曜日・日曜日・休日をどう過ごすのか、ということです。 この時間を、会社の人たちだけと過ごしていては、世界が狭くなってしまいます。(中略) これが、会社員からフリーのジャーナリストと第二の人生を歩んできた私からのメッセージです。
会社というのは、社会に価値を提供するための機会のひとつであり、「会社がすべて」という状態はすごく異常なことなんだと感じました。
また、会社には多くの人が所属しているので、個人ではできないような大きなチャレンジの片棒を担ぐことができるので、会社という機会を活用して、人生をより豊かなものにするという心持ちで、これからも社会人生活を営んでいきたいと思います。