要約・所感
著者のphaさんは25歳で就職しますが、28歳の時に「なぜしないといけないか自分でよく分からないことはやめよう。 周りに理解されなくても、自分の実感が持てることや、自分のしたいことだけをやっていこう」と思い、会社を辞めます。 その後、無職を経て、IT系シェアハウス「ギークハウス」を立ち上げ、最高にラクな生活を送っています。 本書は、そんなphaさんが教える、人生をラクに生きるためのリストです。
多くの人が多忙な原因
多くの人がなぜ忙しいのかといえば、ひとつは情報が多すぎるから、 もうひとつは消費促進のために多くの企業が作り出した不安に煽られているからだといいます。 その結果、しないといけないことが増加し、多くの人は時間だけが過ぎ去っていく日々を過ごしています。
その問題に対しての解決策は大きく分けて3つ。
- 普通の生き方像を捨てて生き方を再定義する
- 架空の成功者像を捨てて幸せを再定義する
- 全員を納得させる八方美人像を捨てて人脈を再定義する
1:生き方を再定義
溢れる情報に惑わされないためにも、自分が何を感じ、自分に何が必要かといった自分の軸を持つことが大事です。 その上で、自分に必要ないものは手放し、嫌なことを避け、老後を考えてやりたいことを先延ばしにしない生き方を選択することができます。 お金以外で解決できる方法や自分に合った生き方を見つけることで、溢れる情報に惑わされない、自分だけの生き方が実現できます。
2:幸せを再定義
成功は運の要素が強いため、高度成長期の頃の成功者像や過去の成功体験をもとに判断すると誤った方向に進むリスクが大きい。 自分にとっての幸せは何かを考え、自分のペースで休みながら、謙虚に日々のプロセスを楽しんでいくことが大切です。 実際に、継続的に活躍されている人を見ると、自分なりの美学を持ち、健康に気を遣って謙虚に日々を過ごしている人が多い印象があり、 それが人類にとっての至高の喜びなのかもしれないですね。
3:人脈を再定義
足りないところを補完し合うためにも一定の繋がりを持つことが大切ですが、多様な価値観や生き方を認め合い、 お互いに期待しすぎない関係を築くのがベストです。また、大脳新皮質は狩猟時代から進化していないため、 安心できる社会関係を築ける人数にも上限があります。全員を納得させることは不可能なので、時には「嫌われる勇気」を持って、 自分が居心地のいいと思える人間関係を築いていくことが大切ですね。
多くの情報を受け取れるようになったからこそ、簡単に忙しくできる世の中になりましたが、 情報に惑わされず自分の人生を楽しむためには、本当の自分と向き合って判断していくのが望ましいのだと感じました。
読書メモ