レビュー
父の紙芝居で教わった星の存在を誰よりも信じる少年ルビッチと、ハロウィンの日に現れたゴミ人間との出逢いが奇跡を起こす物語。遠く離れた中央銀行の支配が届かない土地(=えんとつ町)で独自の通貨を守ろうとして、外の世界が住人に知られることを極端に嫌がるレター様御一行。そんな反発に屈せず、星を見ようと立ち上がる2人と、違和感を覚えたまま過ごしてきた住人たちで、長い夜の最後を迎えることになります。
STUDIO 4℃の圧倒的3Dアニメーションと、総指揮を務める西野亮廣さんの脚本、西野さんを支援する一流アーティストによる劇中歌が最高でした。まだまだ認知が低い作品で、才能のあるクリエイター、アーティストが集まりにくい不利な状況の中、世の中にまだ認知されていない才能を発掘して、最高クオリティの映画になったのは、本当にすごいと思います。
ーーー夢を持てば笑われて、行動すれば叩かれる。そのため「目立たぬように」の大合唱。でも誰も分からないんだったら、動いてみないと始まらないじゃないか。
2021年何か挑戦する後押しになる、そんな作品だと思いました。
あらすじ
「えんとつ町のプペル」は、信じる心と友情がテーマの物語。父の言葉を信じ、星を探すルビッチとプペルが冒険に出る。町の秘密とは、星や船の存在であり、互いを信じる力が障害を乗り越える。