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感情に振り回されずに生きる|苫米地英人 著「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」




苫米地英人 著「「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」

出版:2018年3月28日

 4.2

要約・所感

劣等感、嫌悪感、嫉妬・・・私たちの日々は常に感情に振り回されています。 そのような感情を抱くたびに、不満や愚痴をこぼしたり、やる気がおきなかったり、私たちの生活に悪影響を及ぼします。 もし感情に振り回されずに生きることができれば、私たちの生活はもっと充実するのではないかと思います。 本書では、そんな感情に振り回されないための考え方や行動を示し、私たちにヒントを与えてくれます。


感情のゴミを捨てる

感情に左右されて何も出来ないことを悔やむことは少なくないと思います。 だからこそ感情をコントロールすることが毎日の生産性をあげるのだと、本書でも述べられており、 コントロールすることは必要な場面で感情を捨てることだといいます。たとえポジティブな感情であっても、 環境や状況によってはネガティブな感情を生む可能性があるので、時にはポジティブな感情も捨てることが必要とも言及されています。

では具体的にどうすればよいのでしょうか。
感情に左右されず、毎日の生産性をあげる方法として本書より3つ紹介します。

まず具体的な目標を決めること。人生は有限なので、自分が心の底からやりたいことを見つけ、何がしたいのか、何を目標にしたいか、 その目標に対して、いつ頃までに何をしなければならないかなどを決めておきます。具体的な目標を決めておくことで、 余計なことを考えずに毎日全力で過ごすことができます。

次に、何か起きたとき自分にも責任があると思うこと。トラブルが起きたとき、相手の責任だけを咎めても解決はしません。 形式上は相手の責任だとしても、自分にも非があると思うことで、「次はこうしてみれば相手のミスも防げるのでは」と再発防止策を考えることができますヒューマンエラーではなくて、システムエラーだと考えれば、相手に対して不満を抱くことがなくなり、感情から解放されることになります。

そして最後に、抽象度を上げること。抽象化とは異なる2つ以上のものから共通点を抜き出して言語化することであり、 対象の要素を増やして、より普遍的な共通点に落とし込む作業が抽象度を上げるということです。 目の前の出来事に対して、過去の出来事を引っ張り出して共通点を探せば、「これは過去にも何度かあった」と客観視でき、感情から解放されます。

感情に振り回されない毎日は、「次のこと」や「今日これから」「未来」にベクトルが向いていて、 幸福度も高まっていくのだと感じました。感情に支配されていて、成功している人はほとんどいないことから、 基本的に感情を捨てて、感情をコントロールできるよう、意識して過ごしていこうと思います。

書籍紹介

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!


頭の中がごちゃごちゃして集中できないのは、思考のゴミが原因です。これを取り除くことで、リラックスした集中力が得られます。本書ではその方法を解説します。まずは感情のゴミ(イライラや嫉妬)、他人のモノサシ、自分への不満などを捨てることから始めます。さらに自己イメージや恐怖、論理へのこだわりも捨て去り、ひらめき脳を手に入れましょう。

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