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誰だって差別・偏見を受ける側面を持っていて、誰だって差別・偏見の加害者にもなりうる|乙武洋匡著「車輪の上」




乙武洋匡著「車輪の上」

出版:2018年10月11日

 4.8

レビュー

自分も他人に対して無意識にレッテルを貼ってしまっているんじゃないかと思えて、 過去に何があったか関係なく、1人の仲間として接することを心掛けようと思いました。

テレビ取材でシゲノブがホストしているのを知ったが、自分の次の選挙のために頑なに認めようとしない父に対して、母が言った言葉にうるっときました

「この子のために会社を辞めて議員になった決断は間違ってなかったと思います。でも政治家の妻として生きるのはもうしんどい。(中略)あなたが政治家として目指していたのは障害者でも自由に活躍できる社会じゃなかったの?あなたの息子がまさに常識を破ってそれを体現してるのに、どうしてあなたの選挙のためにそれを諦めなくちゃいけないの? (中略)政治家の妻とか政治家の息子とか、そういうレッテルに縛られる生き方はもうやめにしましょ

この本のテーマは「レッテルに縛られずに生きる」ことなんじゃないかと感じるほどに、これまでの常識やレッテルに縛られて生きてきたんだと思い知らされました。

あらすじ

車椅子のシゲノブはホストになり、障害者としての差別やマスコミの注目に戸惑いながらも、歌舞伎町での生活を送る。夢での葛藤や恋愛を通じて成長し、自らのアイデンティティを見つけていく。

書籍紹介

車輪の上

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